物語は終わっても人生は続く

心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。

僕は抱きしめるだけだ

傷を負ったのは心で、幾重にも筋がついた左の手首は心の痛みの表れなのだね。

僕は話を聞くだけしか出来ない。君が話すことに全て頷くことしか出来ない。いつかの夏に笑っていた君の笑顔を思い出すと僕は涙が出てしまう。この世は残酷で中途半端な悪人と人の評価ばかりを気にする善人しかいない優しく甘やかされた地獄なのは確かだ。逆境に陥った時の行動で人の評価を計れと君に言ったけど、感受性の強い君には辛い選択を強いたのだと反省している。なんであれ君が無事ならそれで良いのさ。生きてこそ君を愛する人の情けの深さに気づくこともあるだろう、味方は必ずいるものだよ。君とはもう手を繋ぐこともなくなったけど、この世界で自分の命を捨てて守るべき人を、今でも僕は抱きしめる準備はある。君はこれからも迷い悩み怒り苦しんで時間を過ごすだろうけど、やがて嵐は去り、また心から笑える日々が来ると僕は信じている。君は間違ってない、だから堂々と胸を張り自分の生き方に誇りを持ってほしい、僕の願いは君の安らぎと笑顔を取り戻すことだ。君の心配は杞憂に終わる。明日になれば風も止むと信じてみよう。人生は悪いことばかりではないから、とりあえず明日に期待してみようよ、大丈夫さ僕は君の側で君を何時も護るからね、何時でも僕は君の為に命を捨てる覚悟はあるのだから。