物語は終わっても人生は続く

心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。

身を焦がして輝く

流星が光るのは、彗星が振りまいていった微小な塵が地球の大気に触れてプラズマ発光するからだ。なんて科学的事実は味気ないなと思うから、寿命を迎えた星が空から堕ちていくほうが情緒的だから僕はそう信じたい。100キロ先の上空で輝き燃え尽き散っていく星の一生。その一筋の光に美しさと儚さを見つけるのは人の心の優しさであり身勝手さだと僕は考える。

星に願う淡い想いは美しい、けれど消えた余韻を確かめることもなく、次の流星を探すのは浅ましくて、悲しい気分になるんだ。あまねく終わった事は忘れ去られ、次へと気持ちが流れていくのは変わりの誰かを探しているみたいで寂しいなって思っている。

アンデルセンの「マッチ売りの少女」に「流れ星は誰かの命が消えようとしている象徴なのだ」と書いてあったと記憶している。

死ぬときは一瞬は輝きたい。僕はここだよと最期にお別れを告げたいな、無数の星が人の命の数だと思うとこんな僕でも優しい気持ちになって無償の愛を配りたくなるよ。

流星の欠片を拾う旅に出かけようと思う。誰もの傷を癒やす淡い灯りを集めて辛い時間を過ごす人々に届けたいと思うんだ。僕は本気で思っているんだよ、それを笑うのなら笑えばよいさ。