物語は終わっても人生は続く

心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。

自分よりも好きな人がいる

会話の中で相槌をうちながら、別のことを考えていた。

 君の横顔は左側からみるのが好きだとか、睫毛が長くて魅力的だとか、

笑うと出来るエクボとクロワッサンの瞳とかね。

君がいる世界は素晴らしいと思う、柔らかな光が集まる午後の図書室のように、穏やかに静かにレースのカーテンが揺れる美しさ。

ただ、一秒でも早く君に会いたい、一秒でも長く君と話をしたいなと思うんだ。

愛していると感じるのは、自分よりも相手が大切だと思えることで、全てを許しながらも厳しく相手を認めることだと思う。

僕と出会ったのだから、君の将来の財産になるように、困らないように周囲に大事にされるように、信頼を得て愛される方法を伝えたい。

いつまでも、僕が側にいるわけではないからね、聡明な君は理解してくれる思うから、僕は君に心を砕くんだ。

そして、機会を無くして後悔しないように、伝えるべきことは、早く伝えないと届かないと思っている。

君は特別だから言うけど、愛されるのも愛するのも、技術と努力によりもたらされる地道な活動で、才能だけでは長くは続かないさ。

言葉は不自由だけど、感情を乗せることが出来る。

図書室に迷い込んだ猫は日溜まりで、君が拾い上げて頬ずりされるのを待っているんだ。君が追い出されないでくれるのなら、僕は君に癒やしと愛を贈るよ、君は可哀想な僕を捨てられないな、そうだろ共犯者。

 

広告を非表示にする