物語は終わっても人生は続く

心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。

王冠と踵

一緒にいたのに切り離され、余計な物を挟み込むれて、再び僕らは出会った。距離はあるけど会話は出来る、ただ抱きしめることは叶わない。一定の距離で僕らは向きあい小さな世界を形成している。二人が揃わなければささやかなこの世界は崩壊するから、僕らは絶妙な距離で世界の維持に貢献している。クラウンとヒール、君が王冠を戴き、僕の踵で世界を支える。

heel は別に悪役と言う意味があるけど、君の輝きの為に汚れ仕事は僕が請け負うよ。

言葉の響きが同じheal は癒やしだ、僕が君を癒やし優しい世界を守るのさ。

ハンバーガーを見つめてなんで深刻な顔をしているの」と君は言うけど、

それには答えず君といる世界は美しいね、とはぐらかして僕はビールを飲み干した。

ハンバーガーのバンズの上をクラウン、下をヒールと呼ぶことをなぜだか君には言えなかった。

 

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