物語は終わっても人生は続く

心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。

良い人なんて退屈だろ

嫌われるのを恐れず言えば、僕は自分が好きで、目的の為に手段を選ばず、大事な感情の一部が欠如したダメ男なのだ。

本来だらしなく、明日のことより今日が楽しければそれで良いっていう、刹那的な衝動に左右されやすいタイプの人間なのだ、と言ったらみんなは驚くだろうか。

それが露呈するのが怖いから、まともな人間の振りをして、本性に気付かれないようにしているんだ。嘘をついて立派な人間を演じているけど、わかる人にはバレているみたいだ。

ほんと人間的にダメな男だと思う。誰かを不幸にしても自分の利益を優先するし、特にお金が絡むと冷酷無情に振る舞ってしまう。僕が借金の依頼を断ったことで人生を終わらせた奴がいたが、僕は彼に同情しないし、心も痛まない。自分に器量がないのに欲に溺れた奴の自業自得なのだ。勝負に負けた奴は退場していく定めだ、自分が同じ立場になり、他人に同じことをされても、仕方がないと思っている。

そのくせ、享楽的に欲に溺れる共犯者を見つけて誘い堕落させる。相手に対する責任とか義務とかなんて考えない。僕は社会的通念とか罪悪感が著しく欠如しているのだと思う。倫理や規範で人を縛りつけるキリスト教的価値観なんぞ関係ないよ。奔放に人と出逢い別れ、風に吹かれて流されるまま自由に過ごす。

ただ、生きる為に与えられた役割を的確にこなしている。家庭で職場で寂しい女の前で、その場所で最適で必要な人間としての役割を演じている、完璧ではないがそう心がけている。

僕は自分を理解している。自分自身にクズだという自覚があるから始末が悪く、開き直ってこれが自分だと悪びれない。周りの人を巻き込んで結果不幸にさせるのだから、悪の化身のような気もするのだ。

そんな大したものでもないか、せいぜい迷惑で人騒がせな困った人ぐらいの立ち位置だ。

いつも大人や複数の女に依存し悪びれもせず、あなたが好きだ必要なんだと甘えて人生を渡ってきた。その気持ちに嘘はない、いたって本気そのものなのだ。僕はこんな生き方しかできない。善人なんてなれっこないよ。

何時も思うのは、自分は最低だけど僕と一緒にいる女の子とは、最高の時間を過ごしたいと考えている、沢山笑って楽しく忘れられない思い出を君にあげよう。

呆れるよね、こんな僕でも君が許してくれるなら、明日の夜は素敵な時間をお約束しよう、僕の冗談で君の瞳が三日月の形になるのを見せてくれないかな、出来れば僕の心に刺さる君の必殺ウィンクもお願いしたいな。