物語は終わっても人生は続く

心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。

ミュージックが流れれば

君と僕が見ている景色は同じでも、瞳に映る世界の色彩は違うのだ。

同時代を生きているが、同じ地平を歩いてはいない。付き合う人や食事の種類、洋服の趣味、会話の内容、全てにおいて興味や質感が異なる二人。

金銭感覚、価値観や哲学において全く交わることがなく一致しない。

どちらが優れているわけでもなく、劣っているわけでもない、そもそも住む世界が違うのだ。

でも僕らは運命のように出会い二人だけの時間を過ごした。共通の話題は音楽だった。

メロディーやリズム、グルーヴ感を共有し僕らは心を許しあった。

それは事実なのか僕の思い込みなのかは解らないけど、そんなことはどうでも良いのだ。

彼女から借りたバンドの音源を毎日聴いている。イメージは加速し僕らは音楽で繋がる。それは事実であるから、僕はそれで満足だよ。