物語は終わっても人生は続く

心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。

月曜日の朝

眠れない夜が過ぎた後で、朝が訪れると眠気におそわれた。

毎日何かを背負い運び、背負い運びの繰り返しだ。

無理に笑って機嫌良く振る舞うのは苦痛で、自分が思うほど効果もない。

自分のことは好きだけど、決して愛していない。

それに僕は誰も愛していないのだと思う、振りはできるけど本当じゃない。

今日も良いお天気で、水色の空には小鳥がさえずり、道端の花は笑ったように咲き乱れている、若葉も色づき春から初夏へ季節は移る。

いつの時代も変わる季節を、ただ見送るだけだった。光の当たる場所は歩いて来なかった。

僕は何時、どこの場所で社会から取り残されてしまっていたのかな、子供の頃から居場所を見つけられず生きてきた。

「ねぇ僕は此処に居ても良いの」、と何時も気にしていた。気が休まる時などなかった。

だから、何時退場しても良いように親しく人とつき合うのは避けた。仲良くなると別れが辛いだろ。

月曜日はスイッチを入れ直し電車に揺られ仕事に出かける日だ。

求められる仕事を求められた分、背負って運んで日々を過ごす。

僕がどんな夜を過ごしたのかなんてどうでも良いのだ、朝が来て役割が始まればそれで良い。自分なんてそんなもので十分なのだ。

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