物語は終わっても人生は続く

心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。

猟奇的な君が面白い

最近よく会う彼女は、粗暴で不器用な娘なのだ。彼女は何時も不機嫌でダルそうで10代の頃の自分に似ている女の子だ。

君は愛に飢えているから僕の側に寄って来た、父親が君に向き合わず逃げていたから、僕をその代わりだと思っているんだね。

「あんたみたいなクズに言われたくない、優しいだけの詐欺師だろ」

いつもの通り手厳しいな、嫌なら会わなければいいのに。君、夜中の2時にLineを送るのは止めてもらいたいな、迷惑だよ。

「自分だけ安眠出来ると思うな、私が眠れないのにずるい」

メチャクチャだな君は、そして素直だ、同じ寂しがりやとして君は堂々として羨ましいよ、甘える君は可愛い限りだ。

「騙されない、私が可愛いはずなんてない、おだてたり、誉めたりあんたは最低な男だな」

そうだよ、それは自覚している。君は何でもはっきり言うね躊躇がないから清々しいよ。

「そうやって何時も開き直って、弱いふりをして女を騙す男なんだ、あんた何時か刺されるよ、絶対に」

君に刺されるのなら本望さ構わないよ、まだ死にたくないけど仕方がない、運命だと受け入れる。

「そうやって落ち着いてるのが気に入らない、大嫌い」

もう一度聞くけど嫌いなのに、なぜ僕と会うの、

「だってお前が誘うからだろ」

断れば良いのに、

「だから誘うなよ、大人なのにバカか」

僕はワガママに悪態をつく君が面白くて好きなんだ。君との会話は刺激的で飽きないから一緒にいたいのさ。それに君をほっとけないよ、君は僕を必要としている、僕に逢う君は最近お洒落をして来るだろ、君も女なんだって思うから微笑ましいよ。

「サイテーだなおっさん、私の体が目当てなんだろ」

僕は黙って首を振る、倫理観や道徳心を超えて君に必要なことをしている、彼女の破滅的な考えを全て受け止めたいと思っている。彼女には僕が必要なのだろう、出来ることをしてあげたい。

「何故黙る当たりだろ、悪い奴だな、反省しろよ」

口の悪い彼女の必死さが愛おしいと僕は思った。