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物語は終わっても人生は続く

心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。

成らぬは人の 成さぬ成けり

「あなたはいつも他人に厳しい、責任を自分と同じ様に人に求める。それにあなたみたいに容赦がない人は珍しい、何かをきっかけに人が変わったように冷たい人になる」

僕は生真面目で一所懸命な男だから、冗談を言って笑わせることも、相手を絶望させる一言を告げるのも、すべて同じレベルで行っているんだ。加減が出来ないから、一度本気になると走れるところまで走ってしまう。でも愚か者ではないから最短距離を真っ直ぐには走らないよ、相手の弾が当たらないようにジグザグに走って最後は相手にぶち当たる。

「自分を買い被り過ぎよ、一度スイッチが入ったらあなたは周りが見えないし、声が聞こえない。弱者を守る為だと言って、自分が嫌いな人達を怒りにまかせやっつけたいだけよ」

僕は自分がやられた分だけ相手に返しているだけだ。今回は当事者では無いけれど、自分を頼ってきた人を無下に追い返す事は出来ない。これは損得や銭金の問題ではない。社会正義を貫くことで亡くなった彼女の無念を晴らしたいだけさ、こんな荒事は経験値が高くて取る手段を知っている者がやるべきだろ。

「確かにあなたは怖い人だった、それに意志が強くて覚悟を決めたら最後までやりきる。あなたの目に狂気が宿っているのが分かる、怒っているのね、いつもは人畜無害な感じだから皆驚いてるわ」

僕はこのスタイルで人生を送って来たから、こんな生き方しか出来ない。見て見ぬ振りは出来ない、後戻りも出来ない。

「動き出したあなたは止められない」

そのようだ、今怪物を倒さないとこの先、厄災を振りまき世界を破壊する。こちらに牙を剥く前に仕留めるしかない、大丈夫焦らずに上手くやるから安心してくれ、君達には指一本触れさせない。