物語は終わっても人生は続く

心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。

回転木馬に飛び乗っても街を出ることは出来ない

前に進んだつもりが同じ場所を廻り続けていただけだった。

自分の弱さは知っている、強がっていても繊細で薄っぺらな心は、微風に吹かれただけでも千切れそうに脆いのだ。

冷静で理知的な大人であるように外面を取り繕っているが、僕は誰かに支えて貰わないと、真っ直ぐ立つことも出来ない駄目な男なのだ。

そんな僕の事を理解し、受け入れてくれた君を失いたくはなかった、僕は誰にでも甘えている訳ではない。誰にでも本音を打ち明ける訳でもない。

君とは立場も世代も性別も超えて、一人の人間として対等に向き合った。君は特別な人なのだ、僕らの関係は君と僕でなければ成立しなかったのではないかと思う。

規則や法に縛られのは嫌で、自由が好きで窮屈には生きられないのに、自分をごまかし、嘘をついた。

こんなことを何回試みても無理だった。気持ちと行動が真逆で落ち着かない、無駄な努力はするべきではない、今回もやはり駄目だった。

何もしなくて良い、君には僕の傍らで僕の弱さや嘆きを見ていて欲しい。僕を認めてくれる君がそこに居るだけで僕は頑張れる気がする。

人騒がせで寂しがりやなのは承知の通りだよ、こんな僕でしかないことを認めるしかない。

君には、縁が尽きるまで僕の理解者でいてほしいし、僕も君の庇護者であろうと思う。

君は僕を良く知っているから、僕の決意が無理なのも判っていただろうか、せめてバカねと笑ってほしいな。

悩んだ末に出た答えは、物語は終わらず、また人生も終わらない。

ねえラブリー、こんな困った僕を君は今まで通りに受け入れてくれるかい、もし許されるのならば、感謝の印にリスを引き連れて集めたドングリを君に贈るよ。