読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

物語は終わっても人生は続く

心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。

必ず行くからそこで待ってろよ

連休の渋滞で高速道路は1時間で20キロしか進まない。これだと帰りの時間を含めて会うのは1時間ぐらいしかないなと考え、待っている彼女はきっと僕の事を心配してくれているのだろうと考えた。新緑の季節、家族連れ、混んだサービスエリア、渋滞も隣に好きな人が居れば楽しいのだろうなとぼんやり思った。前の湘南ナンバーのパネルバンとはかれこれ2時間の付き合いだ、毎年恒例の渋滞、レジャーに向かう人々の消費性向は高く日本経済は底堅く活力があるなと分析をしていたりもする。思考はクルクルと廻る。

彼女は昔だったら遅いと怒るだろうな、僕もこんな思いで来たのに何故だと、せっかく会えたのに喧嘩をしたと思う。自分のほうが大変なのだという想いが強すぎると、相手の気持ちを判りながらも素直になれず、寄りかかり甘えてしまうのだ。

若さとは驕りであり、過剰な自意識を飼い慣らす事が出来ずに悩むことだ

待ち合わせの場所まで80キロメートル、このペースなら後4時間で到着だ。着いたら彼女に待たせたねとニコリと笑おうと思う。彼女も同じく微笑んでくれる気がした。この先渋滞20キロと情報掲示板に赤い文字が貼りついていた。「遅々として進まず、先が読めないのは人生と同じ」と言葉にして、独りで苦笑する。それにしても今日は新緑の緑が目に染みる良い天気だ。