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物語は終わっても人生は続く

心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。

惜しくもないよ

ねぇ僕が死ぬまでずっと君は愛してくれるのかな?って聞いたら「いいえ、私が死ぬまでね、あなたもそうじゃないの」と答えてくれた。僕は君と一緒にいるときが一番楽しく笑っていられるみたいだって告げると「不思議ね私もそうよ、なぜかしら」なんて微笑むから、付き合いが長いということは、寛容に全てを受け入れ許すことなのだと感じ入る。彼女には敵わない。僕は贅沢過ぎる男だ、愛されることに慣れてしまって許されることが当たり前だと思っている。でもそれ以上に求めてしまうから欲張りなんだと思う。しかしながら有り余る愛を無償で誰にでも配ることで、均衡を保っているつもりだから罪だとは思わない、喜んでくるなら微笑んで全てを与えるつもりなんだ。自分だけが抱えているなんて無理なんだ。

眉間に皺を寄せて威厳や風格を得ようなんて浅はかで馬鹿げた事なのは判っていた。あなたらしく生きた方が良いですって今日、教えてくれた人がいる。ありがとう、僕を理解してくれる優しい君よ。慣れないことはすべきじゃないな、呆れられてもこれで良いのかな、少しは自重するつもりだけど、こればっかりだ。

海が観たいと唐突に思う、のたりとした春の海、水辺線と青空が溶け合う霞んだ海を日がな一日何もせず夕闇に包まれるまで、母なる海に抱かれてみたいと強く思う。隣にいるなら誰の膝枕が心地良いのかなって考えて僕は、威厳なんて持っちゃいけない人物なんだってハッと気がついて少し笑った。

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