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物語は終わっても人生は続く

心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。

土曜日の恋人

今日は彼女の好きなビュッフェスタイルのレストランではなく、串揚げ屋を予約をした。カウンター越しに向き合った板前さんに、僕は彼女の好きな具材を注文して僕はビール彼女はオレンジジュースを頼み乾杯をした。

周りが自分よりも年嵩の大人ばかりなので気後れしているのか、彼女はどこかしら元気がなく緊張していた。背の低い彼女は居心地が悪そうに足のつかない椅子に座り足をぶらぶらとさせている。あまり行儀が良くないよ、と諭すとシュンと頭を下げて首を竦めた。彼女は店内を見渡し暫くして自分と同じぐらいの女の娘を見つけてホッとしたようだ。これでやっと寛いで食事を楽しめたようだ、これ美味しいねって言いながら有意義な時間を過ごした。

食事を終えてカードで支払いを済ませ店を出た後で、彼女と目線を合わせた僕はウィンクをして、今日の食事の件は皆には内緒だよ、僕らだけずるいって言われちゃうからね、と告げて秘密を共有した。彼女は少し頬を赤くして約束は守ると頷いた。

その後、彼女が観たかった映画を観て家に帰った。最近の土曜日は必ず7歳の娘とデートをする。デートには二種類のメニューを提案し、お姫様としてエスコートをして、選択は彼女に任せる。それからちょっとしたサプライズを用意して、非日常を二人で楽しむ。そんな生活も悪くないなって最近思い始めているんだ。彼女がどんな女性になるのか楽しみだよ。なんて親バカの一日だろう。

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