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物語は終わっても人生は続く

心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。

かたちのないもの

潰れた心を、そおっと両手で抱えて陽向に持っていた。春の陽を浴び、鳥の歌を聴き、少し優しい気持ちを吹き込んだら、イビツながらも形が戻った。

破れ、砕かれ、打たれながらも意外にタフなものなのだ。鉄であったり豆腐であったりバラ色や灰色と目まぐるしく形や色を変える。大きくも小さくもなるのは人の器量で、空っぽだったり無くしてしまった人もいる。

そもそも、型に入れられるものじゃないし、自分の気持ちで変わるものなのだと知っている。

だから、やっかいなまでに絡みつき、満たすまでは求め、溢れそうになれば慌てて蓋をする。見て来た世界の広さや深さによって、心は磨かれ輝きを増す、人によって世界の景色が違うのはそのためだ。

君と会うとイビツな形が丸くなって、ウキウキと弾んで何処までも行ける気がするよ。鏡に映したように君の心も丸くなるのが判るから、嬉しさって共鳴するんだと思う。

もし傷ついたら包んで癒してあげるから、その時は僕に預けて下さい、痛みを取り除いて強くしなやかに柔らかくしてお返しするよ。

「心が揺れてたのは夜の風に吹かれていたから誰かに そう誰かにこの事を伝えなきゃ駄目なんだ 」って、もし明日君に会ったら照れながらこう話す事に決めたからね。

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