物語は終わっても人生は続く

心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。

怖いから隠してしまうんだよ

本当は東京駅でサヨナラを言うつもりだったけど、わがままを言って同じ電車に乗り込んだ。まだ、君と離れたくなかったからだ。

 一駅だけ一緒の電車に乗って、名残惜しいけど開いたドアからホームに降りた。

ホームの階段を昇る手前で振り返ったら電車に残った君と目が合った。

その時、青い炎に焼かれたみたいに心がチリチリと痛んだ。

最初の痛みは、君にメモを貰った時だ。僕と好きな音楽ユニットの話が出来て嬉しかったと書いてあった。次は橋の上で近づくショートカットの君を見つけた時、それから、それからと僕は本のページを捲るように君との思い出を探していた。

この本の物語は続きがあると信じているが最後の一文がどう綴られかは僕にも分らない。

「二人でいられる理由を いつも探してた

一緒にいたいなんて 言えない関係だし

キミの好きなものにも 詳しくなってくうちに 

この気持ちも大きくなってしまったよ」

音を立てながら風が吹いている、僕の想いがこの春風に乗って君の街まで届けばいいのに。