物語は終わっても人生は続く

心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。

会いたくなくとも会わざるをえない

迷路に入って行き詰まったら、また元の場所に戻り道を選べばよい。後戻りができず時間切れでその場で立ち尽くすのも運命だ。その時は、もはやこれまでと諦めるしかない。今日はそんな日だ。

会いたくもないやっかいな奴が待ち伏せしていると知っていながらも、向かうべき場所がある。義理をかいては済まない付き合いがあり、自分の意志や感情なんて及ばない。

話を聞くが感情をなるべく押し殺して時間をやり過ごし、気を抜かず腹を据える。良い話になる事なんて全くない。なぜこんな人生を送っているのか、投げ出してしまえと囁く声がするけど、駄目なんだ。僕は期待され、求められたことを投げ出すことはしないんだ。善悪でも銭金の問題ではなく、難易度の高いパズルゲームに知的好奇心が刺激されるのと同じ気分なのさ。のるかそるかの刃物の上でステップを踏んでぎりぎり持ちこたえるスリルが好きなのさ。それにもう後戻りは出来ないから、十分長生きはしたしどちらに転んでも構わない。

裏の裏は表じゃない、潜れば潜るほど人間臭い欲望に触れて嫌になる。そんなことに慣れた自分が嫌だけど、でももう僕にはこんな世界しか用意されていないみたいだ。たいしたことはない運が悪ければ死ぬだけのことだ。