物語は終わっても人生は続く

心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。

粉々になって弾ける前に

ダンスフロアのダウンライトの光を浴びて、きらきらと輝くクリスタルガラスは、美しいけど傷つき易い君の心みたいだと思った。

一度ヒビの入ったグラスは愛情を並々と注いでも満たされぬ事なくこぼれ落ち、君の渇きを潤すことは出来ない。

僕が抱きしめれば、君のヒビは埋まるだろうけど、強く求めれば粉々に崩れてしまう。

そっと両手で抱えて胸に抱くコワレモノの心。

君も僕も、そして誰もが異なる痛みを抱き同じ夜をやり過ごす。暗闇に宿る恐れや躊躇が君を浚わないよう、僕はしっかりと手を握る。だから君は身をゆだね、僕に寄りかかれば良いのさ。

僕は日の当たる場所で微笑む向日葵のように、君の哀しみに対峙し、一晩中髪を撫でながら夜を明かそう。

僕は優しい男じゃないから、難しいことは任せてくれ。僕は君の味方で理解者で、君を大切に思っている。これ以上言わなくても分かっているね。僕は君が大好きだってこと。