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物語は終わっても人生は続く

心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。

何時も名前で呼びたいんだ

 君と会うと日々の垢にまみれた僕でも、人並みの優しさみたいなものを思い出して心が丸くなるよ。君はあどけなく無垢な魂を持つ人で、僕にとって君と一緒の時間を過ごすということは、寛ぎと癒やしを与えてくれる掛け替えのない時間なのさ。君が煌めく景色に見とれて喜ぶ横顔、微笑むと三日月になる君の瞳を隣で眺めていると、二人だけで遭わない方が良いのに、つい誘ってしまうのさ。だって君は素敵で可愛いんだもん。

 そして僕は本当に遠くに来た気持ちになるんだ。僕は何十年も夜の街を歩き、人と会い食事をし、おやすみといって帰路についた。違う時代の同じ道を歩き、どの街も新しいビルが建ちテナントも変わったけど、僕は歩きながら振り返り冗談を言う癖は変わらず、街の匂いも変わらない。

 君の中に昔の彼女の仕草を見つける瞬間、同じ言葉を呟き目を伏せるとき、胸を突くように懐かしくも切ない気持ちになる。でも君は君で、過去は過去だ。僕が君に望む事は、真っ直ぐな感情で、普通の真っ当な人の感覚なのさ。君の世界の埒外に住まう僕が失った感覚を持つ君、君と話すと安心するよ、僕はまだこの世界に生きているって実感するのさ。

 なぜ僕は君を好きになったか、僕にしか分からない君の魅力について、逆に君が足りないものについて、いつかお話する機会があればいいのだけどね。「もっと安いカジュアルのお店でも一緒に食事をすれば楽しいですよ」と君は言ってくれた。それが嬉しいけど僕にしか出来ないことを君に提案するのが僕の喜びで楽しみなんだよ。ラブリーありがとう、君は良い人だ、そして愛くるしい。