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物語は終わっても人生は続く

心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。

君の側にいるよ

悲しみは波のように、飽きることなく寄せては引いていく。君が疲れていて寂しくて、独りになりたくて、心が折れてどうしようもない時、それでも誰かが必要な時には僕を呼んでくれ、僕は君の元へ迎えに行くから。僕が君と会ったら、そうだな二人で海までドライブしよう。小高い丘の駐車場から水平線と海峡を通る船を眺め、藍色の海を白く飛ぶウサギのような波を見ながら、人間に恋をした人魚の話を君にしてあげるよ。なぜ人魚は声を無くしたのか、泡になり消えたのか僕なりの解釈を教えてあげよう。本当に世の中は上手く行かない事ばかりで、他人は理解出来ない人ばかりだ。なぜ君を認めないのか、君が望む気持ちを汲まないのか、やれやれ、全く君は少しも悪くないのにね。君は少しこんがらがってもつれただけだよ、休む時は休み全てを預けて眠れば良い。ゆっくりと丁寧に糸の解れを直すまでの間、君がちゃんと悲しんで涙を流して身体中から辛い気持ちが放出され空になるまで、僕は君と一緒にいるよ。君の涙は世界で一番小さな海で、深く静かで美しい。そしてやがて会話が途絶えても肩を貸すから君は僕に寄りかかれば良い、君の気が済むまで僕はつきあうよ、だから必要なら僕を呼んでくれ、僕が役に立つならばどこへでも行く。そして元気になったら僕はまた、遠くで君を見守るよ。辛い時にだけ弱っている心を預かる仕事、そんな仕事があれば就職したいぐらいだ。世間は狭いけど世界は広い、君が知らないワクワクすることがこの世には満ち溢れている。楽園に続く扉は閉まっているしノックをしなければドアの向こう側には届かないものさ、君が落ち着いたらドアの前まで僕は一緒に付いていくよ。君が素敵な人で頑張っているのを僕が知っている。だからねえ僕に頼って甘えてみなよ。

 

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