物語は終わっても人生は続く

心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。

家庭人

年末年始の連休2日目の12月30日は家族と毎年会食をする日だった。昼食を都内のホテルで採り、車で移動し横浜の街を散策した。山下公園から赤レンガ倉庫まで子供達を先に歩かせ、妻と手をつないで歩いた。風は冷たかったけどよく晴れて気持ちの良い一日だった。妻に今年も色々あったけど、君が支えてくれたからなんとかやってこれたよと感謝の言葉を口にした。妻は少し沈黙をおいた後で「あなたはあなたよ、何時までも変わらないわ」と僕に答えた。彼女は良い人だ、心の綺麗な優しい女で僕にはもったいないほど素敵な人だ。赤レンガ倉庫の売店でまだ彼女だった頃の妻とデートに訪れた時に買った赤い靴チョコレートを見つけてプレゼントをした。妻はとても喜んで「まだ有ったんだ、嬉しいわ」と微笑んだ。師走の空は青く迷いもなく澄んでいる。ねぇ僕はちゃんと役割をこなしているのかな。なんの不満もないのに、こんなに家族に愛されているのに落ち着かないのは何故なのかな、分かってはいるけど、過去に引きずられる人生に決別は出来ないんだ。

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