読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

物語は終わっても人生は続く

心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。

演じているのは誰だ

人間は社会的動物だから立場や関わりの中で幾つもの顔を持つ、感情も性格も立ち位置毎に異なり、場面場面で懸命にそれらしく振る舞っている。僕は投資家、職業人、父親、夫、恋人、友人と相手に求められるままに役割を演じている。そんなことは誰にでもあることだし生きるすべだ。ただ、思ってもいない事や言いたくもない事を告げることもあり、枠に嵌められて生きる苦しさに嫌気がさしてくる。卑下するまでもなく、素の僕は人間として魅力も無く、小利口に上手く立ち回っているだけのケチな男だ。今宵のようなきれいな星を眺めていると自分は小さいなって思ってしまう、夜空は少年の頃に無垢な魂で見上げた空と変わらない、変わってしまったのは自分なのだと気付き溜息をつく。日々役割を全うしようと頑張れば頑張るほど軋轢を生み、人から距離を置かれる。仕方がないことだけど寂しい。最近誰かに会って笑顔を浮かべる度に僕の心は固くなる、愛想笑いは、するのもされるのも嫌だな、笑うのは楽しい時や可笑しな時だけで良いな、でも泣き言を吐く自分はあんがい嫌いじゃないんだ。逆に朝が来るたびにスイッチを押して役割を演じる自分は好きじゃない。