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物語は終わっても人生は続く

心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。

ぼくを探しに2

シェル・シルヴァスタインの「ぼくを探しに」という絵本を紹介してくれた彼女は20代の僕にとって最愛の人で、人生に大切なことの大部分を教えてくれた恩人だった。その絵本は無くした欠片を探しに旅に出る話だった。世界を巡り物語の後半でやっとぴったりとはまった欠片を見つけて喜んだのだけど、しばらくしたら窮屈になって自由を求めて歩き出す話だった。人間は我が儘で無い物ねだりで、不満ばかりの生き物だ。その頃の僕は欠片なんて必要となれば何でもよくて、中途半端な人間にはそれで十分だった。完璧な物ほど壊れ易いし滑稽だった。僕は彼女が僕の欠片だと分かっていたから、却って怖れていたんだ。結婚とか幸せとか冗談みたいな話だと、約束された将来を決めつけられることに反発していた。バカだった 大バカの極みだ。彼女はそんな子供の僕に見切りをつけて、僕の後輩と結婚をした。そして僕も優しい人と出会って結婚をした。目の前の仕事をこなし経験を積んで人に意見を求められる立場になった。何不自由もなく日々は過ぎ僕は大人になった。そしてある晴れた朝に過去から放たれた弾丸に撃たれて倒れることになる。

 

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