物語は終わっても人生は続く

心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。

嘘つきな男

君が笑ってくれるのが嬉しくて、僕は冗談ばかり言っていた。楽しそうな君を見ているとなんだか自分が価値のある男だと勘違いしてしまう。相手が喜ぶことが自分の幸せだからこそ、時々嘘をつくこともあり、本心ではないことを隠す度に心は傷む。好きなのに好きじゃない、愛してないのに愛している。君だけじゃないんだと言いながら君にだけ本音を言う。凡庸な能力しかないのに、自信あり気に「任せてくれ」と胸を張り信頼を寄せてくれた人には力強く応える。でも僕には全てを委ね甘えることが出来る人はいない、相手が喜ぶ事ばかりを考えているから本当の自分の心は持っていない。それが寂しい、とても寂しいけど、それが僕の役割である限り、僕を好きでいてくれる人にはそう接する。 いくつか気がついたことは、愛情は与えても与えても減らないということ、僕が笑わないと相手も悲しむこと。最後に僕自身がそんな自分を好きなことだ。

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