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物語は終わっても人生は続く

心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。

手の鳴る方へ

「あなたは色々な人に心配してもらって良いわね、私にはあなたしかいないのに」電話の向こうで彼女はそう言った、僕を責めているわけではないのは口調で解った

日曜日に家族で外食をした後、駐車場に向かって歩き先に行く娘たちの背中を見ながら、今度の週末は結婚記念日だよねと僕が話しかけたとき、

「あなたと結婚してよかったわ」と僕の奥さんはそう言う

どうしてって聞くと「だって幸せだもの、家族もできたし、二人は良い子に育った」

そうだね、君が幸せなのが一番だよって

僕は告げる

嘘はついてない、

僕の奥さんは、善良な女性で良い人で可愛いんだ

「私は待ってるから、人生の終わる数ヶ月でも良いからあなたと暮らしたい」

彼女はそう言う

僕はそう出来たら良いよねって頷く

本当の気持ちだ

今僕が死んだら、誰も傷つかず

誰もが心の底から泣いてくれるのだろうな

なんて思っている

 

 

 

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