物語は終わっても人生は続く

心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。

僕のからだなんか 百ぺんやいても かまはない4

奇妙な依頼から2週間が立ち、彼の家を訪れ

スリランカ象はアジア象の亜種で寿命は60年から70年です、年間の食事、水道光熱費等1頭最低600万円程度の維持費がかかります、検疫はともかく飼育施設の受け入れ先は見つかりません、と報告をした

「そうか、飼うだけで1,800万か」

いや600万円ですよと言い直そうとして

えっ3頭ですかと問い返した

「言わなかったか象は3頭だよ、名前も決まっている」

そうですか、仮に我々で象舎を立てた場合、土地の取得費及び建設費用は15億円程度です、償却期間を41年とすると年間の減価償却費は3,700万円、維持するだけでも少なくとも年商で6,000万円の売上が必要です、稼働日が250日として1日24万円、1人2,000円の客単価で120人の来場を考えると、単独施設では無理だと思いますのでレストランを併設すればなんとかなりそうです、初期投資額はファンドを組むか金融機関からの借入で賄いましょう

少し甘めの計画ですが 私に出来るのはここまでです

用意したペーパーを説明し、少しの間沈黙の時間が過ぎる

「名前はどうする、いや君が名前を決めてくれ」

象の名前は決まっているのでは

「違うよ施設の名前だよ、私の友人を集めれば15億は出せる、那須にちょうど良い土地がある、君が社長になれ」

僕はなぜかありがとうございますと言っていた

「君はやっと良い顔になったな、難しくて困難なことの方が得意らしいな、面白い

試してみるものだ」

と言って初めて僕に笑顔を見せた

その後、「エレファントカフェ(仮称)」の経営に着手しようと手続きを始めようと

した矢先、2004年の12月に「スマトラ島沖地震」が起きる