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物語は終わっても人生は続く

心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。

思うがままに生きろと彼は言う

今後の身の振り方を相談すると

「人は所詮自分に甘く、自分の利益しか考えないものだ、そんな目先の欲につられて生きている人間をいまさら信用できるのか、火の粉が自分に降りかかり、今頃慌てて体面を取り繕っているだけで、あなたのことなど何も考えていないよ、あなたが居なくなる事で自分が批判されるのが嫌なだけだ」

と大恩人に一度決めたはずの覚悟を試されたら「畏まりました、迷わずに先に進みます」

としか答えられない

「今まで散々、苦労を独りで背負わされてなぜ怒らないんだ、もう誰かの不手際の後始末をすることはない、この街の様々なしがらみと何時かは対峙しなければならないんだぞ、席を用意して迎えてくれる場所で自分の力を存分に発揮すべきだろ」

「しかし、私には恩があり断れない人がいます」と告げると

「この街が持つ因習や閉鎖的な風土はあなたをいずれ排除する、それが判っているなら、他人の事など考えず我儘になれ、こんな良い話はもう無いぞ一度決意したことを曲げるな」

「そうですね、私にもそれが一番良い選択なのは承知しております。こんな私の事を心配して頂き恐縮です。今日はありがとうございました」

と応じ席を辞した

面談後の車の中で涙が出た。

私が人物と認める相談相手は

いつも変わらず私を叱咤し励ましてくれる

そしてその示唆はいつも正しい。