物語は終わっても人生は続く

心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。

息は白く、手は暖かく

半袖の季節に

マフラー姿の君を想う

「早く逢いたいから、

 走って来たの」

と息を弾ませた

君の頬は唇よりも赤い

真夏の通り雨に

真冬の北風を想う

「繋いだ手はあなたの

 ポケットじゃないと

 暖まらないね」

ぎゅっと結んだ君の手が

僕の温度と同じになるのが

嬉しかった

遠い季節の遠い君を想う

離れてしまえば

全ては儚く美しい